ケアマネージャーにケアプランの原案を作成してもらったら、実際に介護サービスを行っている事業者の選定・契約を行います。契約の流れや注意点を把握して、信頼できるサービス事業者のサービスが受けられるようにしましょう。
契約の流れ
1.利用したい事業者を選びましょう
ケアプランの原案を基に、利用したい介護サービスを提供している事業者を選びます。ケアマネージャーがサービス事業者候補を提案してくれますので、ご希望に沿った事業者を選択しましょう。また、ご自身で事業者を探すことも可能です。気になる事業者を見つけた場合はケアマネージャーに相談し、事業者が要望に合ったサービスを提供しているかどうか、調べてもらいましょう。
2.ケアマネージャーから事業者へサービス利用依頼をしてもらいましょう
利用したいサービス業者が決まったら、ケアマネージャーに伝え、サービス事業者に利用依頼の連絡をお願いしましょう。その際、デイサービスなどの施設はできる限り見学してみるのがおすすめです。職員の対応や施設の雰囲気がわかるため、利用するサービスのイメージがつきやすくなります。
3.サービス事業者と契約しましょう
ご本人・ご家族、ケアマネージャー、サービス事業者の担当者でサービス内容を検討し、最適なサービスを受けることができそうであればサービス事業者と契約します。
コラム サービス事業者が合わないと感じたときは?
契約した後でも、サービス事業者を変更することができます。サービス事業者が合わないと感じたときは、ケアマネージャーに相談してみましょう。なお、ご本人の都合で解約する場合にはキャンセル料がかかりますのでご注意ください。
サービス事業者と契約する際の注意点
満足のいく介護生活を送るためにも、きちんとご本人を理解し、サポートしてくれるサービス事業者と契約することが重要です。事業者と契約する前に、気になることはチェックしておきましょう。以下に注意点を記載しますので、契約の際にご活用ください。
- ● サービスの内容
- 利用状況にあったサービス内容になっていますか。また、回数に過不足はありませんか。
- ● 契約の目的
- 契約の目的となるサービスは明記されていますか。
- ● 指定事業者
- 契約する事業者は都道府県等から指定を受けていますか。
- ● 契約期間
- 要介護認定の有効期間に合わせた契約期間になっていますか。
- ● 利用者負担金
- 利用者負担になる額や交通費の要否などの内容は明記されていますか。また、介護保険法に基づいた金額となっていますか。
- ● キャンセル料について
- 利用者の都合でキャンセルした場合の料金(キャンセル料)は明記されていますか。
- ● 利用者からの解約
- 利用者からの解約が可能な場合とその手続方法は明記されていますか。
- ● 事業者からの解約
- 事業者から解約できる場合(利用者がサービス料金を一定期間以上滞納した場合など)について確認しましたか。
- ● 損害賠償
- サービス提供によって利用者が損害を与えられた場合の賠償義務が明記されていますか。
- ● 秘密保持
- 利用者や利用者の家族に関する秘密や個人情報が守られることが明記されていますか。