訪問看護って医療保険は使えるの?

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在宅で介護を行う場合、「訪問看護」は患者さんの療養生活を助ける大きなサービスの一つです。
いざ在宅で介護や療養を行うと決めても、医療経験が無い家族だけでは、医療器具の交換や注射などの医療処理が大きな障害となってしまう現実があります。
そこで、利用したいサービスが「訪問看護サービス」。
看護師資格をもった訪問看護師が患者さんの自宅に訪問し、点滴や注射など医療処置を行ってくれます。

訪問看護師ができること
健康状態の観察/病状悪化の防止・回復/療養生活の相談とアドバイス/リハビリテーション/点滴、注射などの医療処置/痛みの軽減や服薬管理/緊急時の対応 等

訪問看護って医療保険は使えるの?

そこで気になるのが「訪問看護って医療保険は使えるの?」ということです。

介護保険の適用は手続きが面倒で時間がかかるという感覚が強く、訪問看護サービスを利用するのはとてもハードルが高いイメージを持つ人も多いかと思います。
また、訪問系の居宅介護サービスは介護保険しか適用されないと思いがちですが、決してそんなことはありません。
特定の条件があれば誰でも訪問看護サービスを受けることが可能となります。

訪問看護サービスを受ける条件

訪問看護で医療保険を利用することは可能となります。
居宅介護という言葉を聞くと、どうしても介護保険のイメージが先行し、複雑な手続きが必要なのでは?と思いがちです。

医療保険は国民全員が加入している保険であり、私たちの生活の中で最も気軽に利用できる保険制度となります。
医師が「在宅でも医療的な治療や処理が必要とされる」と判断した場合に、訪問看護サービスに医療保険が適用されることになります。

介護保険と医療保険、どちらが適用されるかはその状況により異なります。

▼介護保険が適用される3つの条件
①医師から「訪問看護指示書」を交付されている場合
②要介護・要支援認定を受けた65歳以上の人
③要介護・要支援認定を受けた40歳以上65歳未満で16特定疾病の人

▼医療保険が適用される3つの条件
①医師から「訪問看護指示書」の交付があること
②40歳以上で要介護・要支援認定を受けていない人
③40歳未満の人

  • 要介護・要支援認定の有無
  • 年齢

によってどちらが適用されるかが決定されます。

場合によっては上記のどちらにも当てはまる方がいる可能性もありますが、「介護保険と医療保険は併用できない」ので、ご注意下さい。
要支援・要介護認定を受けている時点で、基本的に医療保険よりも介護保険の方が優先されます。

訪問看護の相談

訪問看護サービスの相談は、

  • 看護ステーション
  • 居宅介護支援事業所
  • 市役所の窓口

で相談できます。
専門知識を持った担当者が適切なサービスを提案してくれます。

おうちで介護どっとこむではお近くの事業所を検索する機能もあります。

介護の必要の有無にかかわらず、いざをいう時のために事業所を調べておくことも大切です。

  • 情報は介護サービス情報公表システム等を参考に作成しております。
  • 情報は事業者から提供頂いたデータを元に作成しております。